2007年12月11日火曜日

へい君の話


 へい君、先月のことでしょうか、初めて給料が出たそうです。

そして、当然、給料明細が渡されます。


 母さんは、その明細を手に、お父さんが働いている屋久島へ

出かけました。そして、二人で、ないたそうです。


 ノーマライゼイションという言葉があります。当たり前の生活

と訳しましょうか?北欧の地から出てきた言葉と言うことですが

、30歳のへい君にとって、この給料と明細は、当たり前の生活の

とても大きい部分ではないでしょうか?


 母さん・父さんの涙は、しかし、いかに当たり前の生活に遠いか!

ということを語っているようです。

帰ってきました!!!

 10日の11時過ぎ、甥御さんの車で、堂山さんが帰ってきました。
車椅子の乗り換えのさい、すっと立った姿勢にふと、あっ!と思いましたが、ご本人
ニコニコ顔・・・痛みはないと聴いていたものの、実際に見て・・・・う-ん!!!確かに直っている!
 8月の22日以来、およそ、4ヶ月ぶりですからね、これほど変わっていて当然なのでしょう。もっとも、部屋の入り口で、甥御さんに向かって、松葉杖は外でいいのよ・・・などという言い回しは、やはり堂山さんでした。

 会長、早速快気祝いを、と言っていますので、近いうちに(もうすんじゃったかも!?)会がもたれることでしょう。その際には、一足早く、退院したマリ子さんも一緒にということになるでしょう。・・・これで、やっと、みんなの顔がそろったことになります。

2007年12月3日月曜日

むぎのめ祭りにて

 12月一日は、麦の芽の祭りでした。
夢の町で行われましたが、本当に町の賑わいがありましたよね。
何人の方が、見えたのでしょうか?・・・楽しい一日でした。

 あすなろ保育園の、年長組の子どもたちの太鼓もよかったですよね・・
何ヶ月もかかって練習してきたと、先生の話がありましたが、そういえば、
むぎ里の人たちも、毎日のように聞いてきましたから、初めて聴くというのでもないのですね。でも、そろいのはっぴ姿の演奏は、まさに本番!子どもたちの表情も
充実の手ごたえが感じられましたよ。

 売店での会話や、買った食べ物を食べながらの会話、静かに離れたところで弾んでいる会話、あちこちで会話がありました。懐かしい会話、うれしい会話、疲れた会話、さびしい会話、いろんな会話がいったいいくつ見られたことでしょう。これって、町の賑わいの光景かなあ・・・それと、こんな当たり前の会話も、実際のところ思ったほどいつでも出来ないんだ・・・ということも。障害者の皆さんの場合、この会話と、出会いの喜びというのは、格別なものかもしれないなあ・・・とも、思うことでした。

 むぎ里のみんなの表情もいろんなところで見られましたよ。写真長にも載せましたけれど、楽しそうな顔、顔、顔・・・・・と、素敵でしたね、活き活きとしていましたね。

 でも、ちょっと・・・たぶんこんな賑わいの中に見られなくなった顔もあるのかなあ。あるのかもしれませんね。ふと、そんなことを感じもしました。

 マリ子さんには、合唱団の訪問がありまして、むぎ里のリビングでちっちゃなコンサート!マリ子さん、どうだったのでしょうか、実は、前日に聞いたとき、・・私、聴きたくない・・・といわれたのですが、私のために大げさなことはしないでください・・・って思われたのでしょうか。

 25年の中の、素敵な一日の表情でした。